先日、20年来の友人TとLINEで次いつ飲みに行くかの連絡を取り合っていた際に、以前にTが行政書士試験を受験していたことを思い出し、以下のような質問を投げてみました。

 
友人Tは残念ながら不合格でありましたが、それはそれで何がしかイイ話が聞けるんじゃないかと思い、インタビューのオファーを出したところ、ほぼ快諾してくれました。
まぁ、合格体験談はネット上に溢れ返ってますので、
 ここはあえて不合格体験談を世に公開し、行政書士受験生の方々が友人Tの二の舞にならないよう警告も兼ねてアップさせて頂きたいと思っている次第であります。
 ※単純に身の回りに合格者が居なかったことはここでは触れないでおきましょう。。
なお、本インタビューはかなりの長編となります故、サクッと反省点をご確認頂きたい方は、下の目次「Chapter4」以降あたりから読んで頂ければ良いかと思います。
ちなみに、友人Tに写真をアップしてよいか確認したところ、当然のごとくNGだったので、サル顔な友人Tを踏まえて適当にサルのイラストを被せて、個人情報をがっちりガードしていきたいと思います。
■対談の目次
 Chapter1:行政書士を目指そうと思ったきっかけ
 Chapter2:試験対策として独学を選んだワケ
 Chapter3:勉強っていつから始めた?&どれくら勉強した?
 Chapter4:試験対策における反省点
 Chapter5:これから行政書士試験に挑む方々に一言
 Chapter6:反省点のまとめ
 おまけ
あと、管理人も友人Tも生まれも育ちも現在も関西なので、全編関西弁でお送りします。
 関西テイストを感じつつご覧頂ければ幸いです。
Chapter1:
 行政書士を目指そうと思ったきっかけ
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 じゃ、おつかれっす!かんぱーい!

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 早速色々聞いていきたいんやけど、まず最初に行政書士を目指そうと思ったきっかけは何やったん?
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 今の状況がかなり不安に感じたのが大きかったな。
というのも、今やってるのが営業職やねんけど、これといった資格も持ってないし手に職もないから、この先の人生で今の仕事を辞めた場合、「マジで何もない」ということにものすごく恐怖を感じて「何か資格を取ろう!」と思ったのがきかっけ。
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 なるほどね。
 確かに資格を持ってたら色んな意味で武器にはなるしね。
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 そう。あと、もし独立した場合、営業職として本来の持ってるフィールドと、行政書士として扱える仕事のフィールドがいい具合にシナジー効果を生むことも期待できると確信してる。
 まぁ、根拠はないけど(笑
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 シナジーを生むかどうかは知らんけど、メインでもサブでもどちらでもお金を稼ぐ術(すべ)があれば、確かに食いっぱぐれはないやろうしね。
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 そして、俺にとって行政書士を目指す最も大きな理由と言えるのが
 「先生」と呼ばれたかったから!
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 お前、それマジで言ってんの??
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 大マジメやで。
 仕事の関係上、司法書士や社労士の方と会う機会が多いんやけど、皆「先生」って呼ばれてるんよね。それにまぁ、何とも言えんような憧れを感じたのよね。
で、士業資格は基本的に「先生」って呼ばれるけど、その中でも一番取りやすそうな「先生」資格がまさに行政書士やったから、目指すことに決めた、というのが俺の行政書士プロローグ。
まだ資格は取ってないけど。
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 なんかアレやね。
 行政書士の仕事内容とかやりがいに対する思いが全くないというのも、逆にすがすがしさすら感じるわwww
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 資格を目指す動機なんかはこんなもんしょ。
結婚でもそうやん。恋愛結婚だろうがお見合い結婚だろうが、結婚してその後幸せやったらオールOKなのと同じ理論。
 理想を追い求めて結婚できないよりは、何らかの動機によって行動に移すほうが人として美しいと思うね。
まぁ、こんなん言うてるから結婚出来ないんやろうけど。
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 なかなかの自虐をぶっ込むねぇ。
 確かに行政書士を目指す前に「夫」を目指したほうが良いかも(笑
Chapter2:
 試験対策として独学を選んだワケ
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 じゃぁ、次やけど行政書士の試験対策として色々勉強法があると思うけど、Tなりに検討したうえで独学にした感じ?
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 ぶっちゃけ、独学以外は考えてなかった。
 というのも、社会人なりたての時に会社から半ば強制的に宅建を取るように指示されてて、その時に独学で3ヶ月くらい勉強して受かったのもあって、同じ民法を扱う試験やから独学で十分イケるやろうって思ってた。
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 過去の成功体験に酔いしれての独学チャレンジってわけね。
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 「酔いしれて」って言い方悪いな~
 まぁ、同じ延長線上の資格と思ってちゃんと調べてなかったのは、確かに致命的なミスといえばミス。
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 ちなみに参考書は何を買ったん?
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 TACから出てる基本書と問題集、そして一問一答の肢別問題集の3冊を買った。
 選んだ理由は、本屋の行政書士コーナーでTACのシリーズが山積みされてて、パラ読みした感じ良さそうやったから。
 てか、資格の対策本ってそこそこ名の通ってるヤツなら大体やり込めば合格できるくらいの力は付くと思ってるから、ある程度フィーリングが合えばどの参考書でもイイって感じで選んだ。
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 大手の資格学校が出してる参考書なら確かに大ハズレは基本的にはないしね。
 Amazonのレビューでも意見が分かれるものポツポツあるけど、結局は受け手の好みやそのタイミングで学習したい内容とかに左右されるし、手に取ってみて判断するのが確かにベターやね。
Chapter3:
 勉強っていつから始めた?&どれくら勉強した?
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 で、勉強はいつから始めたん?
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 とりあえず年末に本を買って、読みだしたのが年明けてからという感じやった。
 試験が11月頭やったし、10ヶ月計画といったところか。
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 10ヶ月ってなんか根拠があっての期間?
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 単純に年明けってキリがイイやん(笑
 逆にそれ以上の根拠がある?
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 ・・・
 いや、ない。
 おめでたいタイミングなんで異論なしです。
じゃぁ、1日の勉強時間はどれくらいやってたん?
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 だいたい1日2~3時間はやってた。
 仕事がら残業が多かったり、飲みに行く機会もちょくちょくあったから、毎日確実に2~3時間やってたかどうかと言われると、若干怪しいとは思う。
 けど、休みの日にサボった分のリカバリーはやってたから、平均したらそれくらいはこなしてたんちゃうかなぁ。
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 行政書士試験に合格するために必要な勉強時間は、個人差はあるやろうけど約800時間って言われてる。
 10ヶ月間で1日2時間ずつってことは単純計算で600時間くらいやし、正直ちょっと足らへんね。。
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 1日に勉強できる時間という意味では、これが限界やった。
 あと、もう一つ言えば、試験対策用に買った参考書、問題集、一問一答の3冊をこなすのが正直限界な感じやった。
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 さっき根拠云々って言ったけど、完全に根拠崩壊やねwww
 始めるタイミングが遅かったってことでOK?
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 まぁ、結果論的にはそういうことなんで異論なしです。
Chapter4:
 試験対策における反省点

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 まぁ、多少勉強時間が足りんかったとはいえ、Tはそれなりに独学で試験対策をやってた感じやけど、実際に試験を受けてみて何がどうあかんかった感じ?
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 オレ、暗記モノは結構得意なほうやし、憲法や民法は問題の定義が理解出来たらある程度は得点出来ると思ってた。
 ただ、行政書士試験は感覚的に言えば、そのある程度のレベルから2回転半くらいヒネリを加えた問題が出てきよるから、本質を理解してないとマジで答えを導くことが出来ひん。
 あと、その答えにいくつくまでのスピードもかなり重要やと思った。
 結局、試験時間内に全部終わらんかったし。
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 模擬試験とかは受けてなかったん?
 本試験のシュミレーションという意味ではかなりプラスになると思うけど。
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 受けてなかったんだな、これが。。
 TACとか大原の模擬試験で出た問題が本試験でも出てるって情報をネットとかで見てはいたけど、受けに行くのが面倒くさくて受けんかったんよね。
あと、宅建は過去問の問題パターン丸暗記レベルで合格できたのもあって、同じような勉強法で通してしまったのも悪かったかもな。
 てか、過去問を2周以上とかやってもあんまり意味がないと感じた。
 というのも2周目以降は問題のパターンというよりは選択肢の答えを覚えてしまってるから全く問題演習になってなかったwww
 暗記せんでもイイところを暗記してしまってる自分がまぁ憎かったね。
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 自分のことディスってるんか褒めてんのかようわからんけど、まぁ色々勉強法としてミスってたということはよくわかったわ。
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 俺的ミステイクはまだまだあるよ~
参考書に関して言えば、各章の項目ごとで「ココが重要」ってところが付いてるけど、その「ココが重要」ってのが多すぎて結局どこが重要なのかがかなりボヤけたわ。
 てか「全部重要やんKEEEEEE!」と声を大にして言いたい。
あと、参考書の作りとかにもよるけど、ページの端っこに書いてるメインから派生したマメ知識系とかがかなり重要やと感じた。
 てゆうか、いくつかそこの内容が本試験の問題として出てたと思う。
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 確かにそれは言えてるな。
 行政書士も他の資格試験でもだいたい端っこの内容が強くなるよね。
 もう端っこのマメ知識だけでテキスト作ってもいいくらいやな。
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 そんな参考書があったらマジで買ってるわw
あと、そうやな、、、
行政書士試験も含めた資格試験全般に言えることかもしれんけど、試験に合格するためのテクニックをそれに精通した人に教えてもらわないと厳しいと感じたね。
さっきの参考書の「ココが重要」の話を出すけど、文字だけではその内容の重要度に対する熱量が全然伝わってこーへん。
 行政書士試験を専門にやってる講師の人とかやったら、例えばある条文に対しての「解釈のされ方」とか「本質的にどういうことを言わんとしているのか?」とかの要点を説明してくれると思うし、過去の本試験での出題のされ方とかもその説明の中で横断的に教えてくれたりするやろうから、重要度もその説明の熱量で伝わって来るやろうと思う。
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 やっと、ガチな反省エピソードが出てきたね。
まぁ、行政書士試験の専門講師なら出題頻度の高い内容に絞って説明してくれると思うし、講師によっては「ここは出ないから飛ばしてOK!」とか強気に言い切っちゃう人もいるしね。
「ここは絶対出る!」「ここは出ない!」って言い切られると、勉強する側もどことなく安心感を得られるというか、その緩急差、押し引きで講師に惚れてまうねwww
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 まぁ、そうやね。
 あと、さっきも話したけど、そもそもサラリーマンやと勉強出来る時間にも限界があるから、合格できるレベルの知識と内容理解が短い時間で手に入るなら多少金をかけてもいいと思ってる。
ぶっちゃけ10ヶ月ほどかけて勉強して不合格やったから、その時間が全くの無駄やったとはさすがに思わんけど、もう一度同じことを繰り返す気にはなかなかなれんよね。
オレもそこまでマ○ちゃうしw
Chapter5:
 これから行政書士試験に挑む方々に一言
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 今日は色々聞けたし参考になったわ。
じゃぁ、最後にこのブログを読まれている1億2千万人の行政書士試験受験生の方に向けて一言ちょうだい。
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 では、12人くらいと理解して一言。。。
独学で結果的に不合格ではあったけど、勉強方法を工夫してもう少し勉強時間が確保出来てたら結果は違ってたかもしれん。
ただ、その工夫の仕方ってのが厄介で、法律系の資格試験をガンガン取ってる人なら理解度のビルドアップの仕方を分かってると思うから自分自身で工夫が出来るけど、法律系の資格試験の勉強に慣れてない人にとってはかなり難しいと思う。
なので、オレみたいな独学宅建持ちの場合、「行政書士も独学で余裕っしょ!」と思ってる人は、甘く見てると行政書士の不合格難民待ったナシです!
勉強時間がそんなに取れない方なら、なおさら専門家に教えてもらったほうが良いと思うので、時間を無駄にしないためにも財布と相談して勉強方法を決めることをおすすめします。
あと、オレは受けんかったけど模擬試験は受けようね!
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 一言が長い。。。
まぁ、想いのたけを十分にぶっ込んでもらったので、1億2千万人の受験生の方にきっと届いてると思うよ(^^♪
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 もう何人でもエエわ。
 とりあえず、インタビューは終わりってことで、、
「すんませーん、生2つ追加で!!!」
(以降、通常の飲み会へシフト・・・)
Chapter6:
 反省点のまとめ
インタビュー部分がかなり長文となってしまい、何を伝えたかった記事なのかがボヤーンとしてますので、以下に友人Tの反省点をまとめました。
こちらをご覧頂き、友人Tを反面教師としてアナタの試験対策の糧にして頂ければ幸いです。
-  ■友人Tの独学反省点まとめ
 - 独学で宅建に受かった人は、同じ勉強方法で行政書士試験に挑むと高確率で痛い目に遭う!
 - サラリーマンの場合、勉強を始めるタイミングはキリのイイ年明けからだと正直間に合わない!
 - 過去問演習は重要やけど、答えを覚えてしまうと意味がなくなる!
(ただし、やり方の問題だと思われる) - 参考書の端っこに書かれてるマメ知識はマジで重要!
 - 法律の試験に慣れてない&勉強時間がそんなに取れない人は、専門家に教えてもらったほうが結果的にイイ!
 - 模擬試験はマジで受けたほうがイイぞ!
 
おまけ
独学でそこそこやれていた感じの友人Tをもってしても攻略できない行政書士試験は、やはり難関国家資格であると言わざるを得ません。
「反省点のまとめ」でも挙げているとおり、
 行政書士試験を攻略するには行政書士試験の攻略を研究しているプロに教えてもらうのが一番の近道だと言えるでしょう。
ただし、行政書士試験対策を行っている資格学校はかなりの数がありますので、アナタが求めているカリキュラム、条件を十分加味したうえでベストな選択を行ってください!
当ブログでは、各種条件に応じた行政書士講座をご紹介してますので、ぜひ参考にしてください!











